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かんたんにできる 未病のケア

『未病』とは、健康と病気の間のことで、病気ではないけれど体に不調があったり、不調がなくても検査に異常がある状態のことです。

しかし動物は体の不調があってもそれを訴えることは難しいでしょう。
飼い主さんが日頃から気をつけてあげることが未病のケアにつながります。

ここでは、家でもかんたんにできる未病のケアを紹介します。ぜひ実践してみて下さい。

  1. 定期的に体重をはかる
    1. 体重測定のメリット
    2. 急に体重が10%以上減ったら病院へ
  2. トイレを快適に
    1. 多尿は病気のサイン?
  3. 水分をしっかりとらせる
    1. 腎臓病の予防にもなる
 
  • 定期的に体重をはかる

    できれば週に1回、少なくとも月に1回はかりましょう。
    一日の中でも変動があるので、大体同じ時間にはかるのがいいですね。

    体重測定のメリット
    • 肥満のチェックになる
    • 体調不良に気づける
    • 隠れた病気に気づける

    健康な時の体重を知っておくことはとても大事です。病気になった時の診断にも役立ちます。

    急に体重が10%以上減ったら病院へ

    体の小さい動物は人間に比べて体重が軽いので、人間ならちょっと増えたな、減ったなぐらいでも注意が必要です。

    体重が4kgの動物が急に400g減ったまたは増えたとします。人間なら400gくらいは一日の内でも普通に変動します。
    しかし、これを体重の10%として50kgの人間に換算すると、5kgです!

    何もしてないのに体重が5kg減ったり増えたりしたら、人間も体調不良を疑いますよね。

    1か月くらいで急に体重が10%以上減った時は病気の可能性が高いので、検査をおすすめします。

      
  • トイレを快適に

    トイレを大きく深くしてあげると、ゆっくり落ち着いてトイレができます。汚れたトイレでは我慢してしまうこともあるので、清潔に保ちましょう。
    これは泌尿器疾患の予防に効果的です。

    犬の場合はお散歩の時にトイレをすることが多いと思いますが、毎日決まった時間にお散歩に行くことで、リズムを作りましょう。

    また屋外でだけトイレをする習慣の犬は、雨天時や災害時などの散歩に行けない時にトイレを我慢することもあり、負担がかかります。
    屋内でもトイレをするように習慣づけておくと良いでしょう。

    多尿は病気のサイン?

    おしっこの量や回数もしっかり観察してあげてください。
    おしっこの量を計測することは難しいですが、回数が増えたり、おしっこの時間が長いと思うことが続いたら病院に相談してみてください。

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  • 水分をしっかりとらせる

    新鮮なお水を十分にとれるように、何か所かにわけて置いてあげると良いでしょう。

    特に猫はあまり水を飲まない動物なので、普段の食事にウェットタイプとドライタイプを混ぜたものをあげるのも水分補給に効果的です。

    腎臓病の予防にもなる

    動物も高齢になると腎臓病のリスクが増しますが、お水をこまめに摂取することで腎臓の負担を軽減できます。

      
 

簡単な未病のケアをご紹介しました。
家ですぐできることばかりですので、ぜひ実践してみてください。

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