春は暖かく人や動物にとって過ごしやすい季節です。
しかし同時に、蚊やノミ・ダニなどの活動も活発になります。
春はペットの健康を守るための「予防シーズン」です。犬や猫が健康に過ごせるよう春の予防対策について詳しく解説します。
狂犬病は犬だけでなく、人を含む全てのほ乳類に感染する「人獣共通感染症」です。発症すると致死率はほぼ100%で、治療法はありません。
日本では狂犬病予防法により、飼い犬の登録と予防注射が義務付けられています。徹底的な予防接種と野犬の管理を行ったことで、日本国内では狂犬病を撲滅できました。
しかし、世界では依然として発生が続いており、特にアジアやアフリカでは年間5万人以上が狂犬病で死亡していると推定されています。
また、2020年には海外で感染した患者が来日後に発症する「輸入感染症例」も報告されています。日本国内での発生を防ぐためにも、必ず年1回の狂犬病予防接種を行いましょう。
狂犬病予防接種を受ける際は、「狂犬病予防注射済票交付申請書」をご持参ください。
また、清瀬市・東久留米市・新座市にお住まいの方は、当院で「登録(鑑札)」および「狂犬病注射済票」の発行代行手続きを行っています。
詳しくはスタッフまでお問い合わせください。
フィラリアは蚊が媒介する寄生虫の病気で、心臓や肺の血管に寄生し、「フィラリア症(犬糸状虫症)」を引き起こします。フィラリアの成虫は心臓や肺の血管に寄生し、や呼吸困難などを引き起こすことがあります。
フィラリア予防薬は、毎月の投与で感染を防ぐことができます。しかし、すでに感染している状態で予防薬を投与すると、体内のフィラリアが急激に死滅し、血管を詰まらせるなどの危険な状態になることがあります。
そのため、予防を始める前には、必ず血液検査で感染の有無を確認することが重要です。
フィラリア検査の際に、健康診断を同時に受けられるのをご存じですか?
春の予防シーズンに合わせて、当院では期間限定で通常の約半額で健康診断を実施しています。フィラリア検査の血液採取のタイミングで一緒に肝臓・腎臓の数値や貧血のチェックができるので、わんちゃんの健康状態を詳しく把握するチャンスです!
わんちゃんの健康を守るために、この機会をぜひご活用ください。
フィラリアは犬の病気と思われてきましたが、最近の調査で実は猫が感染している例も報告されています。10頭に1頭が感染しているというデータもあり、完全室内飼育の猫でも「蚊を媒介して感染」するリスクがあります。実際に感染した猫の約4割は室内飼育だったそうです。
猫のフィラリアは症状が多岐にわたり、無症状のことも多く、診断が難しいため注意が必要です。突然死した猫を解剖したら、実はフィラリアに感染していたという症例もあります。
猫用の予防薬もありますので、ご相談ください。
春になって気温が上がるとノミやダニの活動が活発になります。
ノミ・ダニは痒みやアレルギー性皮膚炎だけでなく、感染症を媒介することもあります。
定期的な「予防薬」の投与により、駆除や繁殖予防が可能です。 予防薬には以下の種類があります。
愛犬・愛猫に合った予防薬をお選びいただけますので、お気軽にご相談ください。
SFTSはSFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで感染する感染症です。主な症状は発熱や嘔吐・下痢などの消化器症状・全身倦怠感などで、重症化して死亡することもあります。
SFTSが怖いのは致命率が高いところで、日本では人間と犬は約30%、猫は60~70%といわれます。
2019年には東京都内で感染したと推定される患者の報告がありました。この地域(清瀬、東久留米、新座)でもマダニは多く見られますので予防をしっかりしましょう。
フィラリア検査の際に採血した血液で一緒に健康診断ができます。採血量が多少増えますが、一回の採血で済むのでわんちゃんの負担も少なくて済むのでおすすめです。
犬や猫の1年は人間の4~5年にあたり、年に一度の健康診断が人間に直すと4~5年に一度ということになります。少なくとも一年に一度、できれば半年に一度の健康診断をおすすめします。
健康診断を受けた方には後日カウンセリングを行いますので、アフターケアもしっかりできます。
また、検査センターの協力により、通常よりもお得に受けられます。
※上記検査は2025年6月30日までが対象となります。それ以降は検査項目が変わります。
※費用については、お問い合わせください。